三陰交(さんいんこう)は何に効く?|3つの経絡が交わる理由・場所・押し方

① 三陰交(さんいんこう)とは

こんにちは。長津田櫻花堂鍼灸マッサージ治療院です。

「足が冷えてつらい」
「夕方になるとむくみが気になる」
「なんとなく体が重くてスッキリしない」

そんな不調を感じていませんか?デスクワークや立ち仕事、冷房環境が続くと血流や水分の巡りが滞りやすくなり、こうした症状が出やすくなります。

三陰交は足の内側にあるツボで、冷えやむくみ、体のだるさなどに関わる重要なポイントです。体の土台を整えるツボとして知られ、セルフケアでも非常に使いやすいのが特徴です。

② 三陰交の場所

三陰交の正確な位置|内くるぶしの上約4横指にあるツボの場所を示した図

三陰交は内くるぶしの一番高いところから指4本分上、すねの骨の内側にあります。内くるぶしに指を当てて、そのまま上に指を揃えていくと、骨の際に当たる位置が基本の場所です。

探すコツとしては、骨の際をなぞるように触ることです。少し後ろや前にズレると響きにくいため、骨のすぐ内側を意識して探してみてください。一番響く場所が目安です。響きが弱いと感じたら場所をズラすか骨の裏側を押すようなイメージをするとよく響きます。

③ 効果・効能

■冷え・血流の改善

足先が冷える、ジワっと冷たい感じが続くといった症状に働きかけます。血流を整えることで、体の内側から温まりやすくなります。冷えやすい方ほど反応が出やすいツボです。

■むくみ・水分代謝

足がパンパンになる、押すと跡が残るといったむくみに対応しやすいポイントです。水分の巡りを整えることで、重だるさが軽くなりやすいです。

■生理前後の不調

体のバランスが崩れやすい時期に、だるさや不調を感じやすい方に使われることが多いツボです。東洋医学では複数の経絡が交わる場所とされ、全体の調整に関わります。

■疲労感・体の重さ

ズーンとしただるさや疲れが抜けにくい状態に働きかけます。施術でも「体が軽くなった」と感じる方が多いポイントです。

これらのことから、冷えやむくみ、体の巡りの悪さを感じる方におすすめのツボです。

④ こんな方におすすめ

✅足の冷えが気になる方
✅むくみやすい方
✅立ち仕事やデスクワークが多い方
✅疲れが抜けにくい方
✅体が重だるいと感じる方
✅なんとなく体調が安定しない未病の状態がある方

こうした状態は、体の巡りが低下しているサインのことがあります。そのままにしておくと慢性的な不調につながりやすくなるため、早めのケアが大切です。まずは無理のない範囲で取り入れてみましょう。

⑤ セルフケア方法

①椅子に座るかリラックスした状態になります
②親指で三陰交をしっかり押します
③5秒ほど押してゆっくり離します
④左右それぞれ3〜5回行います

強さは「痛気持ちいい」程度が目安です。お風呂上がりやリラックスしているタイミングで行うと効果を感じやすくなります。押したときにズーンと響く感覚や、じんわり温かくなる感じがあれば効いているサインです。継続して行うことがポイントです。

⑥ 注意点

強く押しすぎると痛みが残ることがあるため、無理のない強さで行いましょう。やりすぎも逆効果になることがあるため、回数は守ることが大切です。体調がすぐれないときは無理をせず様子を見てください。

妊娠中の方は刺激を避けた方がよい場合もあるため、無理に行わず専門家にご相談ください。

⑦ なぜ三陰交は「3つの経絡が交わるツボ」なの?

三陰交は、その名の通り3つの陰の経絡が交わる場所にあるツボです。具体的には、脾経・肝経・腎経の3つが交わるため「三陰交」と呼ばれています。

東洋医学では、脾は消化吸収や水分代謝、肝は血や気の流れ、腎は成長・生殖・加齢などに関わると考えます。三陰交はこれら3つの経絡が集まるため、冷えやむくみ、生理に関する不調など、幅広い症状に使われる代表的なツボです。

ただし、三陰交だけですべての症状が改善するわけではありません。実際の鍼灸治療では、体質や症状に合わせて他のツボと組み合わせて使います。

⑧ まとめ・併せて読みたい

三陰交は、冷えやむくみ、体のバランスを整えるうえで非常に使いやすいツボです。

むくみや水分代謝をしっかり整えたい場合 → 陰陵泉

胃腸の働きを整えたい場合 → 中脘

全身のバランスや自律神経を整えたい場合 → 百会

といった使い分けもおすすめです。セルフケアとして取り入れながら、体の変化を感じていきましょう。症状が続く場合はお気軽にご相談ください。

※三陰交は頭痛やストレス、不眠などで使われることの多いツボです。しかし、同じ症状でも原因は人それぞれ異なります。「最近疲れが抜けない」「眠りが浅い」「頭が重い」など、自律神経の乱れが気になる方は、まずはご自身の状態をチェックしてみてください。

👉自律神経の乱れについてもっと知りたい方はこちら

⑨ こんな方に使いました

※掲載している内容は、患者様のご承諾をいただき、個人が特定されないよう一部調整してご紹介しています。

30代女性、デスクワーク中心のお仕事の方。冷えとむくみが気になり、夕方になると足が重くなるとのことでした。触診すると、三陰交のあたりに圧痛があり、全体的に巡りが滞っている印象でした。施術では三陰交を中心に全身のバランスを整えるように調整を行いました。施術後は「足が軽くなった」「少し温かくなった感じがする」といった変化が見られました。施術していて感じることとして、冷えやむくみがある方は、このツボがよく反応する印象があります。

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著者:櫻花堂治療院 院長 大久保昌哉

横浜市緑区長津田にて櫻花堂鍼灸院を運営している大久保昌哉です。スポーツトレーナーとしての経験や介護福祉士としての資格を持ち、身体と心の健康をサポートするための情報をお届けしています。不眠症や冷え性、自律神経失調、腰痛、肩こりなど慢性的な疾患やケガなどの改善を得意としています。

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