歩くと膝が痛い・足が疲れやすい方へ|すぐ押せるツボ【陽陵泉(ようりょうせん)

① 陽陵泉とは

こんにちは!長津田櫻花堂鍼灸マッサージ治療院です。

「長時間歩くと足が重くなる」
「最近なんとなく足が疲れやすい」
「歩いていると膝の外側が痛くてつらい」

そんな不調を感じていませんか?

通勤や買い物、立ち仕事などで歩く時間が長くなると、膝や足首だけでなく、すねの外側やふくらはぎの筋肉にも負担がかかります。

陽陵泉は膝の外側にあるツボで、東洋医学では筋肉や腱の働きと深く関わるポイントとして知られています。膝の痛みや足の張り、歩きにくさなどに使われることが多く、スポーツをする方にも使いやすいツボです。

② 陽陵泉の場所

陽陵泉のツボの位置(膝の外側・腓骨頭の前下方)を示した下腿の画像

陽陵泉は、膝の外側にある「腓骨頭」という丸く出っ張った骨の少し前下方にあるツボです。

椅子に座って膝を90度ほど曲げ、膝の外側から少し下を触ってみましょう。すねの外側に丸い骨の出っ張りがあり、そのすぐ前から下に指を滑らせると、少しくぼんだ場所があります。そこが基本の位置です。

探すコツは、最初に腓骨頭の出っ張りを見つけることです。骨の真上ではなく、その前下方を探してみてください。

膝関節そのものに近づきすぎたり、すねの前側へズレすぎたりすると陽陵泉から外れやすくなります。

押したときにズーンとすねの外側へ響くような感覚が出ることがあります。一番響く場所が目安です。

③ 効果・効能

■膝の痛み・重だるさ

歩いたときに膝の外側がズキッとする痛みや、長時間歩いたあとのズーンとした重だるさなどに使われます。

特に立ち仕事やウォーキング、スポーツなどで足をよく使う方に合いやすいツボです。施術でも、膝そのものだけでなく下腿外側の筋肉が張っている方に陽陵泉が強く反応することがあります。

■足の疲れ・張り

すねの外側がパンパンに張る、長く歩くと足全体が疲れるといった状態にも使いやすいツボです。

陽陵泉周辺には足首や足部の動きに関わる筋肉があり、歩行や立位で負担が重なると張りやすくなります。

■足首の動かしにくさ

「足首が硬い」「歩いていると足がうまく前へ出ない」といった感覚がある方にも使われます。

足首の動きが小さくなると、膝や足趾など別の場所で動きを補いやすくなります。陽陵泉周辺をケアすることで、足全体を動かしやすくするサポートになります。

■筋肉や腱のこわばり

東洋医学では陽陵泉は「筋会(きんえ)」と呼ばれ、筋肉や腱に関係する代表的なツボの一つです。

運動後の筋肉の張りや、足がつりやすい方、体を動かしたときのこわばりなどにも使われます。

これらのことから、陽陵泉は「歩くと膝がつらい」「足が疲れやすい」「筋肉が張りやすい」と感じる方におすすめのツボです。

④ こんな方におすすめ

✅歩くと膝の外側が痛くなる方
✅長時間歩くと足が疲れやすい方
✅足首が硬く歩きにくさを感じる方
✅立ち仕事ですねやふくらはぎが張る
✅スポーツ後に足の筋肉が張りやすい
✅足指をうまく使えていないと感じる
✅なんとなく以前より歩きにくい未病の状態がある方

こうした状態は、膝だけでなく足首や足趾を含めた足全体の使い方が崩れているサインかもしれません。

そのまま無理を続けると、一部の筋肉や関節へ負担が集中しやすくなることがあります。痛みが強くなる前に、無理のない範囲でセルフケアを取り入れてみましょう。

⑤ セルフケア方法

①椅子に座り、膝を90度ほど曲げて足の力を抜きます
②腓骨頭の前下方にある陽陵泉を親指で探します
③「痛気持ちいい」程度の強さで5秒ほどゆっくり押します
④ゆっくり離し、左右それぞれ3〜5回行います

ウォーキングや立ち仕事のあと、お風呂上がりなど、足の筋肉が張っているときに行うのがおすすめです。

押したときにすねの外側へズーンと響いたり、押したあとに足が少し軽く感じたりする場合は、刺激が入っているサインです。

一度に強く刺激するよりも、毎日少しずつ続けてみましょう。

⑥ 注意点

陽陵泉は比較的セルフケアしやすいツボですが、強く押しすぎる必要はありません。強い痛みが出るほど押すと、かえって周囲の筋肉を緊張させることがあります。

一度に長時間押し続けたり、何十回も繰り返したりすることも避けましょう。

発熱や強い倦怠感など体調がすぐれないときは無理に行わず、休息を優先してください。刺激の感じ方には個人差があります。

また、膝が大きく腫れている、転倒後から強い痛みが続いている、歩けないほど痛いといった場合は、ツボ押しだけで様子を見ず、整形外科などの医療機関へご相談ください。

⑦ 東洋医学的な考え方

陽陵泉は「胆経」に属するツボで、東洋医学では筋肉や腱の働きと深く関係しています。

特に陽陵泉は「筋会」と呼ばれ、筋肉や腱に関係する不調を整える代表的なツボとして昔から使われてきました。

東洋医学では、ストレスや疲労、長時間同じ姿勢が続くことで「気血」の巡りが滞ると、筋肉が張ったり、関節を動かしにくくなったりすると考えます。陽陵泉は、その巡りを整えながら筋肉や腱の動きをサポートする目的で使われます。

生活の中では、長時間の立ち仕事や歩きすぎだけでなく、運動不足によって足をうまく使えていない場合にも負担が偏りやすくなります。

西洋医学的にみても、陽陵泉の周辺には腓骨筋群など足首や足部の動きに関わる組織があります。膝だけを見るのではなく、足首や足趾まで含めて動きを確認することが大切です。

施術をしていると、膝の外側が痛い方だけでなく、歩き方にクセがある方や足首が硬い方にも陽陵泉周辺の張りや圧痛がみられることがあります。

「痛い場所だけ」ではなく、足全体の使い方をみながら整えていくことが大切です。

⑧ まとめ・併せて読みたい

陽陵泉は、歩いたときの膝の痛みや足の疲れ、筋肉の張りなどに使いやすいツボです。

●足のむくみや水分代謝が気になる場合→陰陵泉
●足の冷えや下半身の巡りを整えたい場合→三陰交
●足全体の疲れや体力低下が気になる場合→足三里

といった使い分けもおすすめです。

また、歩くと膝や腰が疲れやすい方は、足の指が地面につきにくくなる「浮指」が関係していることもあります。足趾や足首の使い方も併せて確認してみましょう。

👉浮指は親指と小指で違う?原因・症状・改善方法を鍼灸師が解説

セルフケアとして陽陵泉を取り入れながら、普段の歩き方や足の使い方にも少し目を向けてみてください。

痛みや歩きにくさが続く場合は、お気軽にご相談ください。膝だけでなく、足首や足趾、筋肉のバランスまで確認しながら無理なく整えるお手伝いをいたします。

⑨ こんな方に使いました

※掲載している内容は、患者様のご承諾をいただき、個人が特定されないよう一部調整してご紹介しています。

50代女性、普段から歩く機会が多い方。最近、長時間歩いたあとに膝の外側が重だるくなり、足全体も疲れやすくなったとのことで来院されました。

体の状態を確認すると、膝そのものだけでなく、すねの外側の筋肉に張りがあり、足首の動きにも少し硬さがみられました。陽陵泉周囲を押すと、すねの外側へ響くような圧痛もありました。

施術では陽陵泉を使いながら、膝周囲だけでなく下腿や足首の筋肉も併せて調整しました。

施術後には「足が軽くなった感じがする」「歩いたときに足が出しやすい」といった変化がみられました。

施術をしていると、膝に痛みがある方でも、実際には足首の硬さやすねの筋肉の張り、足趾の使い方などが重なっているケースがあります。こういった方は、陽陵泉周囲にも反応が出やすい印象があります。

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著者:櫻花堂治療院 院長 大久保昌哉

横浜市緑区長津田にて櫻花堂鍼灸院を運営している大久保昌哉です。スポーツトレーナーとしての経験や介護福祉士としての資格を持ち、身体と心の健康をサポートするための情報をお届けしています。不眠症や冷え性、自律神経失調、腰痛、肩こりなど慢性的な疾患やケガなどの改善を得意としています。

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