長引く喉のイガイガ、倦怠感｜当院が考える新型コロナウイルス後遺症の原因と治療方針
oukadouはじめに
数あるホームページの中から長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院に訪れて頂きありがとうございます。去年5月に季節性インフルエンザと同等の『5類感染症』に引き下げられた新型コロナウィルス感染症(COVID-19)ですが、この状況下で感染後に様々な後遺症に悩まされる人々の存在が大きな問題となっています。当院でも治療中の会話の中で「実はコロナの後遺症があって…」と打ち明けられるケースも少なくありません。そこで、今回は鍼灸治療で改善する可能性のあるコロナ後遺症の症状と当院での考え方をご紹介いたします。
新型コロナ後遺症とは…
厚生労働省のHPを引用すると『COVID-19の罹患後症状(いわゆる後遺症)はCOVID-19に罹患した後に、感染性は消失したにもかかわらず、他に原因が明らかでなく、罹患してすぐの時期から持続する症状、回復した後に新たに出現する症状、症状が消失した後に再び生じる症状全般。この症状が少なくとも2か月以上継続する』と書かれています。また、WHOは『COVID-19感染者の約10%～20%に罹患後症状が発生する』としています。
当院が考えるタイプ別治療方針
肺の潤い不足タイプ
- 主な後遺症の症状
咳や痰が出る、汗が出やすい、呼吸が苦しい、声が枯れる、息切れしやすい、味覚嗅覚の障害
- 当院の治療方針
新型コロナウイルス感染による熱の発生により肺の潤いや元気が低下した状態が長引いていると考えます。その為鼻や口～気管支の粘膜が薄くなり咳や喉のイガイガ感、センサーの働きが低下する事によって味覚や嗅覚の低下がみられます。この場合は全身の元気を底上げしながら肺の潤いを取り戻す治療を行います。
消化器不良タイプ
- 主な後遺症の症状
下痢や腹痛が続く、食欲不振、疲れが取れない倦怠感、咳や痰が出る、発熱や長期の微熱がある
- 当院の治療方針
いわゆる『お腹の風邪』のように新型コロナウイルスが消化器周辺で増殖し、その症状が長引いていると考えます。咽喉部の症状もある場合は肺の働きも改善させ、消化器だけの場合は胃腸の働きを整える治療を行います。
落ち込みタイプ
- 主な後遺症の症状
気分が落ち込みやすい、心配性になった、睡眠障害、動悸がする、以前より食欲が落ちた
- 当院の治療方針
上記の消化器不良タイプのように新型コロナウイルスが消化器周辺で増殖し、働きを低下させたと考えます。また近年『小腸は第2の脳』と言われるように消化器と精神的働きは密接な関係があります。その為以前より心配性になったと感じる方やクヨクヨする事が増えた方は消化器の調整が大切になります。
水分不足タイプ１
- 主な後遺症の症状
寝汗をよくかく、筋力低下がみられる、シクシクするような頭痛、血糖値が高い、目口のど等が乾燥する、歯が抜ける
- 当院の治療方針
新型コロナウイルス感染による熱の発生により全身の水分が使われ、この不足した状態が長期的続いていると考えます。その為本来であれば充分な潤いが必要とされる目や口内、喉の乾燥がみられます。この場合は全身に水分が行き渡るようなツボを選択し、ほてりや手足の熱っぽさがある場合は熱を冷ます治療も行います。
水分不足タイプ２
- 主な後遺症の症状
長引く関節痛や筋肉痛、視力低下、めまい、耳鳴り、脱毛
- 当院の治療方針
上記水分不足タイプ１と同じように関節や筋肉の潤いが低下して痛みが出ていると考えます。また、潤い低下によって視力や聴力の働きにも異常がみられます。この場合も上記同様水分が行き渡るツボを選択します。
まとめ
いかがだったでしょうか。身体の異常は長引くといつしか蓋をして通常としてしまいがちです。しかし、その異常がいつのまにか大きな不調にならないよう日々の養生を心掛けて下さい。また、このような『未病(病気ではないが健康な状態から遠ざかりつつある状態)』を鍼灸治療は得意としております。なにか小さな異常が気になる方はいつでも長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院にご連絡ください。
