勉強会

こんにちは!櫻花堂治療院の大久保です。
毎月第4日曜日は私が所属する三旗塾の勉強会があります。
 
今月は『鍼灸処方学』という中国で鍼灸学を勉強する先生達が読む本の中から「肘」と「腕・手」について本場中国ではどのような理論を立ててツボを選択するのかを翻訳しながら勉強いたしました。
 
今回の単元では「肘をぶつけた時、使い過ぎた時」や「手首を捻った時、激しく手を突いた時」など、「中医学全然入り込めないじゃーん笑」と時折参加している先生方から漏れ出るような発生機序、取穴共にどちらも西洋医学的な記述が多数ありました。しかし、その状態でも痛みに熱邪や瘀血が絡んでいる場合にはどのような処方が取れるか。また、その場合の取穴はどこが考えられるか。そして、その選択は穴性(※)として妥当か。その穴はそれ以外にどのような性質を持っているか。など、掘り下げながら勉強いたしました。
 
トレーナー時代における身体の勉強は主に西洋医学的な視点でがほとんどでしたので、中医学という新たな理論に出会った事で、もう一つ思考の幅が出来た事はこれからの治療に奥行きが生まれると改めて感じた一日でした。
 

※穴性(けつせい)
ツボ一つ一つが持つ性質。熱を冷ましたり、水分代謝を促したり、消化吸収を助けたり、元気を底上げしたり… ツボにはそれぞれ表情があり、それらを組み合わせながら治療を行います。凄く分かりやすく例えるなら料理の味付けのように、完成(治療のゴール)を思い描きながら各種調味料を選択し、食材自体(その方の体質)が淡泊なら濃い目の味付け、甘みを引き立たせたいなら塩を一つまみ、生臭いものなら酒や生姜で臭いを消すなど、その食材の一番いい状態を演出するようなものです。(伝わりました??)

著者の画像                    

著者:櫻花堂治療院 院長 大久保昌哉

横浜市緑区長津田にて櫻花堂鍼灸院を運営している大久保昌哉です。スポーツトレーナーとしての経験や介護福祉士としての資格を持ち、身体と心の健康をサポートするための情報をお届けしています。不眠症や冷え性、自律神経失調、腰痛、肩こりなど慢性的な疾患やケガなどの改善を得意としています。

最新の活動や日常の様子は、FacebookInstagramでフォローできます。

過去の記事に関してはコチラ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です