長引くめまいの原因を解説いたします!

1.はじめに

数あるホームページから長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院のページを訪れて頂きありがとうございます。今回は視界がぐるぐる回ったり、ふらふらする『めまい』について現代医学的な視点でのメカニズムと、東洋医学に基づいた当院が考える原因と治療方針をお伝えしたいと思います。

2.『めまい』のメカニズム

緊急性の高いめまい

まず本題に入る前にめまいには脳出血、動脈の解離、心不全など重篤な病気が隠れている可能性があります。以下の項目がある場合はすぐに医療機関への受診をお願いいたします。
①急激な頭痛
②意識の混濁
③歩行困難
④身体の麻痺や感覚低下
⑤言語障害
⑥24時間以内に頭部をぶつけた

めまいとは…

『めまい』と一言で言っても感じ方は様々です。以下のような症状が含まれます。
①自分や周りがぐるぐる回る
②ふわふわしている
③気が遠くなりそうな感じがする
④目の前が暗くなる
⑤物が二重に見える
⑥不安感
⑦動悸
⑧吐き気

引用:めまいとは|日本神経学会

めまいの原因

めまいの原因は多岐にわたりますが、一般的なめまいの原因を挙げます。
①内耳の障害(メニエール病など)
②良性発作性頭位めまい症(BPPV)
③低血圧
④脱水
⑤貧血
⑥薬物の副作用(血圧降下剤など)
⑦ストレスや不安
⑧低血糖
⑨過呼吸症候群
⑩自律神経失調症

3. 当院で行う『めまい』のタイプ別治療方法

冒頭にある様々な『めまい』の症状のように、昔の人たちも『めまい』というものを「目がチカチカしたり、かすんだり、回ったりして、まるで揺れる船の上に座っているような症状。」と定義付け「頭眩」「眩冒」「目眩」などの言葉で『めまい』を説明しています。今も昔も身体に対しての悩みは一緒のようですね。ここからは伝統中国医学に基づいた当院が考える『めまい』についての原因と治療方針になります。

●ストレスタイプ

症状

□寝付きが悪い□夢をよく見る□イライラする□感情の起伏が激しい□高熱を出した後□お腹脇腹が張る□顔や舌が赤い□耳鳴りがする□寝汗をかく

原因

ストレスや怒り等によって気持ちがザワザワすると穏やかだった身体の気が乱れます。この乱れが頭部に上がると頭を揺らし、めまいが発生します。長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院ではお話しを聞くことも治療の一つと考えます。伝える事で原因の整理ができ、気持ちが落ち着き対処方法が見つかる場合もあります。治療は心も身体もスッキリするようなツボを選択し、ストレスの向きが「イライラ」のような外向きなのか。「鬱々」のような内向きなのかも判別しながら鍼灸かマッサージにて治療いたします。

●体力低下タイプ

症状

□顔色が悪い□呼吸が浅い□寝不足気味□大便ゆるめ□謎のアザが時々ある□食欲不振□心配事が続いている

原因

元気が不足している状態です。例えるならガス欠寸前の車がガクガクと走っているような感じです。まずは充分な睡眠と食事…と言いたい所ですが、それができないから不調になっているんですよね。心配事などからくる体力低下であれば眠りにつきやすいツボへの鍼灸治療やマッサージ。ご希望があれば自宅でできる瞑想のアドバイスもさせて頂きます。食欲不振からくる場合には胃の調子を上げる治療を行います。

●加齢・精(生)気不足タイプ

症状

□寝入りが悪い□早朝に目が覚める□耳鳴り□手足の冷え□かすみ目□寒がり□忘れっぽい□足腰に力が入らない

原因

年を重ねたり夜の営みが多過ぎる事でパワー不足になっている状態です。その為頭に充分なパワーが巡らずフラフラとめまいが発生しやすくなります。東洋医学では身体には本来二つのパワーの源があると考えられます。食べた物をパワーに変える所と生まれ持ったパワーがある所です。(イメージするなら炊飯器のようなコンセントから絶えず供給される電気とコンセントを抜いても時計が動き続けられるように内臓されている電池のようなものです。)原因はこの生まれ持ったパワーが低下し始めていることなので、供給されるパワーを補うのか、生まれ持ったパワーを補うのか判断し、鍼灸治療を行います。
※この場合には鍼灸治療がおススメです。

●消化不良タイプ

症状

□すぐに横になりたがる□お腹が張る□食欲があまり無い□身体が重く倦怠感□胃がもたれる□粘り気のある口内□透明な尿

原因

暴飲暴食、味の濃い物、辛い物、冷たい物や生ものの摂り過ぎにより消化が上手くいかなくなった状態です。その為お腹のあたりで気血の渋滞が起こり、頭に送られる栄養が不足してフラフラしたり、もやがかかった状態になりめまいが発生します。長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院では軽く汗ばむ程度の運動指導や消化の流れを良くするツボを使いながらめまいの原因を治療いたします。

4、まとめ

冒頭にも書きましたが、めまいには重篤な病気が隠れている場合があります。まずはお近くの医療機関へ受診し、何もないようであれば身体のちょっとした不調に原因があるのかもしれません。その時はいつでも長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院へご相談ください。

5、事例紹介

30代女性  慢性頭痛とめまい

転職を機に、頭痛とめまいを主訴として来院。初診で転職による『ストレスタイプ』と判断し治療するが効果がほとんど認められず。2診目治療後も同様の為、3診目から治療方針変更の許可を得て気疲れによる『体力低下タイプ』の治療を行う。4診目でのご報告で効果が感じられた為6診目まで週に1回のペースで来院頂く。現在は症状をみながら2週~3週に一度のペースで再発予防とメンテナンスを兼ねて来院。

著者の画像                    

著者:櫻花堂治療院 院長 大久保昌哉

横浜市緑区長津田にて櫻花堂鍼灸院を運営している大久保昌哉です。スポーツトレーナーとしての経験や介護福祉士としての資格を持ち、身体と心の健康をサポートするための情報をお届けしています。不眠症や冷え性、自律神経失調、腰痛、肩こりなど慢性的な疾患やケガなどの改善を得意としています。

最新の活動や日常の様子は、FacebookInstagramでフォローできます。

過去の記事に関してはコチラ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です