のぼせ、ほてり、肌がカサカサ|陰虚証の原因と対策
1.はじめに
数あるホームページから長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院のページを訪れて頂きありがとうございます。今回は『陰虚証(いんきょしょう)』についてよく見られる症状や改善方法などをお話ししていきたいと思います。
2.陰虚証とは
当院が治療のベースとしております中医学(東洋医学)において陰虚証とは『身体の潤いが不足した状態』と定義付けされております。これが肌に現れるとカサカサの痒みが出たり、目に現れればドライアイのような症状が出ます。そして、身体全体で現れればのぼせやほてりとなります。こののぼせやほてりのメカニズムについては以前の記事『陰虚ってなに??』で例えを交えながら解説しておりますので是非ご一読ください。
3.陰虚証に見られる症状
- のぼせ、ほてりを感じる
- 皮膚の炎症が起こりやすい
- 気管支炎になりやすい
- 目が渇く
- 髪がパサつく
- 肌が乾燥しがち
- 唇が割れやすい
- 夕方以降に熱っぽい
- 夕方以降に空咳が出る
- 口や喉が渇きやすい
- 寝汗をよくかく
- 便秘がちorコロコロ便
- 睡眠障害
4.陰虚証を引き起こしてしまう原因
- 睡眠不足
- 過労
- 加齢
- 慢性疾患
- 水分を消耗する病気
- 生まれつき
- 刺激の強い食べ物の摂り過ぎ
5.陰虚証改善方法
『陰虚証』体質の方は特に治療以外での『生活の見直し』が重要となります。当たり前の事ばかりだと思いますが一度ご確認ください。
●睡眠時間の確保
陰虚証の方で睡眠障害をお悩みの一つにされている方は少なくありません。睡眠障害で寝不足になり、陰虚証になっているのか。陰虚証が故に睡眠障害が起こっているのかはお話しをよく聞かなければなりませんが、いずれにしても快適な生活の根底にあるのは充分な睡眠だと考えます。諸説ありますが7時間半を目標に生活の見直しを行ってみましょう。また、睡眠の質を上げる為に就寝前のストレッチもおすすめです。
●胃腸を整える
暴飲暴食はもちろん、冷たい物や辛すぎるものの摂り過ぎは胃腸の働きを低下させ、食べた物の栄養や水分がしっかり身体に吸収できない可能性があります。胃腸に不調が出ている方はここから整えてみましょう。
●適度な運動
適度な運動は体液の循環を促進し、内臓の働きを向上させます。消化機能改善はもちろん、身体中に新鮮な水分を巡らせましょう。
●食生活の見直し
偏った食生活はもちろんですが、三食しっかり食事していても陰虚証改善に必要な食べ物を摂れていない場合があります。まずは『水を主る腎を助ける黒い食べ物』と『身体を潤す作用がある白い食べ物』を積極的に取り入れましょう。櫻花堂治療院に来られる方にアドバイスさせて頂いた中で『山芋・オクラ・めかぶ』のようなトロトロした物を摂取し続けた方は特に陰虚証改善の効果が認められました。
6.まとめ
『陰虚証』は健康的な生活をしていても陥りやすい症状です。まずは食事内容や生活習慣の見直しを行い、どうしても改善できない不調がある場合はいつでも長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院にご連絡ください。