食後に眠くなる

今回は食中・食後に眠くなる「食後困頓(こんとん)」という症状をご紹介したいと思います。食中はよっぽど寝不足だったりいつもより早起きの時にありそうですが、食後の眠気は皆さんも経験があるのでは無いでしょうか?満腹になり精神的な安心もありますし、もう少し西洋医学的な解釈では、食事によって上がった血糖値を下げる為にインスリンというホルモンが分泌され、その結果血糖値が下がる事で眠気を感じるようです。

 

トレーナー時代、シェイプアップで来られるお客様にはよく「食後に眠くなるのは血糖値を一気に上げるような食事をしているからですよ!もう少しゆっくり食べるとか、野菜やGI値の低い食べ物から食べ始めてくださいね!」と、よくアドバイスさせて頂いていた事を思い出しました。

 

さて、そんな「食後困頓」ですが、中医学的には以下の二つに分けられます。

 

1.脾気虚タイプ

症状 :食中・食後に眠くなる 倦怠感 汗っかき 食欲不振 食後にお腹が張る

軟便 肌が黄色っぽい 舌の色は淡く、腫れぼったい

 

2.痰湿中阻タイプ

症状 :食中・食後に眠くなる 頭や身体が重い 胸がムカムカする 軟便 食欲不振

口が粘っこい 太り気味 舌の苔が白い

 

どちらも脾の持つ食物を運ぶ作用が低下した為に起きるものですね。鑑別のポイントは午後の疲労が溜まった時や手足・陰部の湿り感。浮腫みの有無などを見て用いるツボを選択してゆきます。

 

湿気が多かったり、冷たいものを一気に飲んで脾胃がを痛めやすくなる季節です。夏の準備の為にも消化器には無理をさせないよう心掛けましょう!

水分代謝アップの為にトウモロコシ茶飲んでいます。

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著者:櫻花堂治療院 院長 大久保昌哉

横浜市緑区長津田にて櫻花堂鍼灸院を運営している大久保昌哉です。スポーツトレーナーとしての経験や介護福祉士としての資格を持ち、身体と心の健康をサポートするための情報をお届けしています。不眠症や冷え性、自律神経失調、腰痛、肩こりなど慢性的な疾患やケガなどの改善を得意としています。

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