五行色体表のはなし・・・
五行色体表とは、この世界のあらゆる現象、存在するものを5つの属性「木」「火」「土」「金」「水」の5つ(五行)に分けた東洋哲学の一つです。
これらは互いに助け合ったり、抑制し合うことで自然界においてバランスを保っていると考えられています。人間も自然界の一部としてとらえ、身体を五行に分類することで、現在どのような体質になっているのか。どこを補ったり抑制すれば調子が良くなるのか。など治療の指針となります。
五行色体表の見方は、各項目5つに分けられたものが縦の列でどのような属性となっているのかを見ます。・・・何を言っているんだ!ですよね(笑)一緒に表を見ながら確認してみましょう。
例えば「イライラして夜眠れない!」という体調の変化が出たとします。イライラとは、五志でいうと『怒』ですね。五動では『握』、五色では『青』になります。ほら、青筋立てて握り拳を振り上げて怒っている人がイメージできませんか?そのような方の治療には同じ属性の肝の経絡の調整を主にします。また、日常のアドバイスとしましては、五液にあるように『涙』を流す事をオススメします。西洋医学的にも涙にはストレスホルモンであるコルチゾールの低下が確認されているようです。
もう一つご紹介いたします。次は消化器に関係する『脾』を見てみましょう。脾に属するのはもちろん『胃』です。五志の『思』い悩めば胃が痛くなったり食欲が落ちてしまう事がありますね。またお酒を『呑』み過ぎると『噦(しゃっくり)』が出てしまいます。
いかがだったでしょうか。「眉唾だよ。」と言われれば確かにそうなのですが、二千年以上前に言われていた事が現代になっても当てはまるって凄い事だと私は思います。