寝汗のはなし

起きた時に下着までビッショリ寝汗をかいている…皆さんも経験ありますか?

東洋医学では『盗汗(とうかん)』という言葉で出てきます。この盗汗は「寝ている時にだけ出て、起きると引く」症状を差します。なので起きたにも関わらず止まらない場合は盗汗と呼びません。ただ単に今の季節のように暑い環境で寝ていた為なのがほとんどのようです。しかし、顎から滴り落ちる程の大粒の汗だと心配な病気のサインにもなりますのでなるべく早く専門医にご相談ください。

 

さて、話が逸れてしまいましたが、この盗汗の原因は『血虚型』『陰虚型』『湿熱型』『実熱型』の4タイプに分けられます。前2つは『虚証』ですが後の2つは『実証』となります。治療方針も入れるのか出すのか他の症状を聞いて見極めます。

 

私も中医学を勉強する以前は寝汗をかいても「暑かったのかな。」と気にも留めていませんでしたが、思い返すと寝不足だったり、仕事が忙しく疲れていた時だったり『虚証』のサインが出ていたのだと思います。皆さんも治療の際は是非「こんな事言ってもなぁ…」と思わず、小さな違和感でも遠慮せずに何でも言ってみてください!

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著者:櫻花堂治療院 院長 大久保昌哉

横浜市緑区長津田にて櫻花堂鍼灸院を運営している大久保昌哉です。スポーツトレーナーとしての経験や介護福祉士としての資格を持ち、身体と心の健康をサポートするための情報をお届けしています。不眠症や冷え性、自律神経失調、腰痛、肩こりなど慢性的な疾患やケガなどの改善を得意としています。

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