疲れ目かすみ目、爪がボロボロ|血虚体質の症状と改善方法
1.はじめに
数あるホームページから長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院のページを訪れて頂きありがとうございます。今回は『血虚(けっきょ)体質』についてよく見られる症状や改善方法などをお話ししていきたいと思います。
2.血虚体質とは
当院が治療のベースとしております中医学(東洋医学)において『血(けつ)』とは全身に栄養を運ぶ赤い液体と定義づけられております。この血が不足(虚)すると様々な場所で不調が出ると考えます。例えば頭で不足すると眩暈や立ち眩みが起こりやすくなり、目で不足すればかすみ目、疲れ目の原因になります。たとえ血液検査で異常が見られなくても数字には表されない身体内部の乱れが血虚の原因と考えます。特に女性は月経、妊娠、出産など男性よりも血を消耗しやすく血虚傾向が強い可能性があります。
3.血虚に見られる症状
- 眩暈、立ち眩み
- 手足がしびれる
- 筋肉が攣りやすい
- 皮膚がカサカサする
- 抜け毛、白髪が目立つ
- 目が疲れやすい
- 爪が割れやすい、白っぽい
- 動悸がする
- 月経量が少ない
- イライラしやすい
- 眠りが浅い
4.血虚を引き起こしてしまう原因
- 睡眠不足
- 疲労
- 偏食
- 慢性的な消化不良
- 長期的なストレス
- 出血
- 月経、妊娠、出産
- 遺伝的要因
- 運動不足
5.血虚改善方法
『血虚』体質の方は特に治療以外での“生活習慣の見直し”が重要となります。当たり前の事ばかりだと思いますが一度ご確認ください。
- 睡眠時間の確保
中医学では睡眠は血を補充する時間だと考えられています。諸説ありますが7時間半を目標に生活の見直しを行ってみましょう。また、睡眠の質を上げる為に就寝前のストレッチもおすすめです。
- 胃腸を整える
暴飲暴食はもちろん、冷たい物や辛すぎるものの摂り過ぎは胃腸の働きを低下させ、食べた物の栄養分がしっかり身体に吸収できない可能性があります。胃腸に不調が出ている方はここから整えてみましょう。
- 適度な運動
適度な運動は血液の循環を促進し、内臓の働きを向上させます。栄養充分な血液を全身に巡らせましょう。
- 運動と補給の見直し
いくら運動は身体に良いからと言ってもやり過ぎは毒です。慢性的にどこかが痛い方や運動を始めてから月経量が少なくなった方は運動のし過ぎか栄養補給が追い付いていない可能性が考えられます。
- 食生活の見直し
偏った食生活はもちろんですが、三食しっかり食事していても血虚改善に必要な食べ物を摂れていない場合があります。下記に記載した『血虚改善におすすめの食べ物』を参考に食べるものの見直しをしてみましょう。
6.血虚改善におすすめの食べ物
- まずは赤黒い食べ物から
中医学では血液の色に似た食べ物は血を補う働きがあると考えられています。赤身の肉や魚、レバー、プルーンや苺。黒い食材なら黒ごま、あずき、きくらげ等。大まかに把握しているだけでも買い物が楽になりますね!
- 肉類
牛肉、豚肉、鶏肉などは鉄分が豊富で、血液の生成を助けます。立ち眩み、貧血が気になる方におすすめです。
- 魚介類
鮭、さば、あじなどの青魚は、DHA、EPAが血液の質を高めます。目の疲れ、かすみ目の方におすすめです。
- 卵
卵黄には鉄分やビタミンB12が含まれ、造血を促進します。筋肉の痺れ、攣り、眠りが浅い方におすすめです。
- 大豆製品
豆腐、納豆、味噌などの大豆製品に含まれるイソフラボンは更年期症状の改善や血行促進に効果があり女性におすすめの食べ物です。
- 緑黄色野菜
ほうれん草、小松菜、人参などは葉酸やビタミンCが多く、肌荒れ、爪が脆い、貧血気味の方におすすめです。
- 穀物玄米
もち麦、キビなどは鉄分やビタミンB1が豊富です。疲れ目、腰痛、肩こりが気になる方におすすめです。
- 海藻類
昆布、わかめ、ひじきなどは鉄分が多く含まれます。貧血気味の方や血虚が原因となる便秘の方におすすめです。
- 果物
りんご、みかん、キウイなどのビタミンCを多く含みます。ストレス由来の血虚の方は積極的に摂取しましょう。
- 肝臓
牛や豚の肝臓は鉄分が非常に豊富です。血虚と言われたらまずはこれを食べましょう。
- 蜂蜜
糖分と微量元素が含まれ、造血を促進します。貧血気味の方や胃腸の不調から血虚になっている方におすすめです。
7.まとめ
『血虚』は健康的な生活をしていても陥りやすい症状です。まずは食事内容や生活習慣の見直しを行い、どうしても改善できない不調がある場合はいつでも長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院にご連絡ください。