口が開かない、ジャリジャリ音がする|顎関節症のメカニズムと当院の治療方法

1.はじめに

数あるホームページから長津田櫻花堂鍼灸・マッサージ治療院のページを訪れて頂きありがとうございます。皆さんも食事の後に顎が「ジャリジャリ」や「シャリシャリ」と音がした経験はありますでしょうか?今回はそんな顎関節症についてのメカニズムと当院での治療方法をご紹介いたします。

2.顎関節症のメカニズム

顎関節症とは・・・

関節症(がくかんせつしょう)とは、口を開けると痛む(開口時痛)、口が開かない(開口障害)、顎の辺りで音がする(関節雑音)などの症状が現れる顎の疾患です。この病気は、顎の関節を構成する骨、筋肉(咬筋や側頭筋など)、関節円板、靭帯などの異常によって引き起こされます。顎関節症は以下のタイプに分類されます。

顎関節症の分類

●Ⅰ型(筋肉の異常)
主にあごの筋肉の「使いすぎ」が原因で、頬やこめかみの痛みを引き起こします。筋マッサージやあごの安静が治療法です。
●Ⅱ型(関節靭帯の異常)
無理に口を開けすぎたり、歯ぎしり、食いしばりなどが原因で、あごのねんざが生じます。あくびを控え、食事を小さくカットするなどの対処が必要です。
●Ⅲ型(関節円板の異常)
関節円板の位置がずれているため、「カクカク」「ポキポキ」「ジャリジャリ」といった関節雑音が伴います。症状が雑音だけの場合は特に治療は必要ありませんが、ずれがひどくなると開口障害が出現します。
●Ⅳ型(骨の異常)
下顎骨の関節突起の変形によるもので、症状だけでは診断が難しいです。マウスピース治療や開口訓練を行います。

顎関節症の原因

●ストレス
●姿勢(猫背など)
●ストレートネック
●食いしばり癖
●片側だけの咀嚼
●枕の高さ
●寝方
●歯ぎしり
●口を大きく開ける(歯の治療など)
●過度なあくび
●頬杖をよくつく

顎関節症の治療方法

●理学療法
ホットパックや電気など物理的手段を用いて症状の緩和を行います。また、筋肉や関節を運動させて機能の維持や改善を行います。
●マウスピース治療
スプリント治療とも言い、かみ合わせの矯正を行います。
●薬物療法
痛み止めや炎症を抑える薬を服用する事で痛みを緩和させます。
●外科的治療
顎関節症の治療は上記の保存治療が中心ですが、症状が軽快されない場合には外科的治療を行う場合もあります。

顎関節症を放置すると・・・

基本的に顎関節症は時間とともに改善し自然に治る場合が多い印象です。しかし、長期間放置すると症状に対しての不安から抑うつ状態となり更に治りにくくなる場合があります。また、痛みのせいで咀嚼筋が使われなくなり、食事の途中で顎が疲れるなど楽しい時間が苦痛になる場合も見受けられます。

3. 当院で行う『顎関節症』のタイプ別治療方法

まずはお近くの歯科医院を受診して頂き、骨や軟骨に原因がないか調べる事をおすすめ致します。画像でも異常が無く、原因が分からない場合は鍼灸治療で改善できる可能性があると考えます。

原因となる筋肉を探し出します。

櫻花堂治療院|咀嚼筋

上記図のように顎を動かす時に関連する筋肉は大きく分けて8本あります。(黄色:口を開ける時に使う筋肉 赤:口を閉じる時に使う筋肉)この左右を合わせた16本が絶妙な力加減で顎を動かしています。しかし、これら16本ある内の特定の筋肉に何らかの要因が加わり、下顎と上顎の位置関係が悪くなる事で痛みや異音が出ると考えます。長津田櫻花堂鍼灸マッサージ治療院では、その原因となる筋肉を探し出し鍼によって元の状態に戻します。また、顎関節を保護している靭帯にも異常がある可能性があると考え、直接関節に鍼を刺し元の状態に戻します。
原因となる生活習慣を探し出します
顎関節症の原因は様々です。一例を挙げますと『歯ぎしり』によって顎関節症を発症した場合、痛みや異音の原因を治療しただけでは再発する可能性が高いと考えます。何故なら歯ぎしりの原因が改善していないからです。当院では原因の更に奥にある原因を治療する事で根本的な改善ができたと判断いたします。

4、まとめ

顎関節症の原因は多岐にわたります。ご自身の生活習慣を見直しながら、まずはお近くの歯科医院へ受診する事をおすすめ致します。その上で改善が難しい場合はいつでも長津田櫻花堂鍼灸マッサージ治療院へご相談ください。

5、事例紹介

10代女性 開口時痛
歯科医院を受診後、口を開けると痛む為来院。閉口筋が開口時に動きの邪魔をしていると考え該当する筋肉を特定。10代という事もありなるべく刺激の少ない美容鍼を使用する。治療後は痛みも消え帰宅される。

60代女性 開口時痛
1年程前から咀嚼時に軽い痛みがあり、酷い場合は何も食べられない位痛みが出るので何とかして欲しいと来院。初診で痛みは改善されたものの原因が歯ぎしりにあると判断し、定期的な来院をおすすめする。現在は1か月に1度のペースで歯ぎしりの原因であるストレス緩和を目的とする治療をしながら痛みのない生活をお送りになる。

著者の画像                    

著者:櫻花堂治療院 院長 大久保昌哉

横浜市緑区長津田にて櫻花堂鍼灸院を運営している大久保昌哉です。スポーツトレーナーとしての経験や介護福祉士としての資格を持ち、身体と心の健康をサポートするための情報をお届けしています。不眠症や冷え性、自律神経失調、腰痛、肩こりなど慢性的な疾患やケガなどの改善を得意としています。

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