ズーンと頭が重い…それ、頭痛じゃないかも?中医学でいう『頭重』の話
目次
1.「ズーンと頭が重い…」その不調、我慢していませんか?
「ズキズキ痛むわけじゃないけど、頭が重い」
「頭が沈むような感じがして、一日中スッキリしない」
「薬を飲めば何とかなるけど、根本的に良くなった感じがしない」
このような頭の不調を感じている方は少なくありません。多くの方が「これも頭痛の一種だろう」と考え、鎮痛剤を飲みながらやり過ごしています。
しかし、
・鎮痛剤が効きにくい
・天気や疲れ具合で症状が変わる
・ぼーっとする、めまいを伴うことがある
このような特徴がある場合、その不調はいわゆる「頭痛」ではない可能性があります。中医学では、こうした症状を「頭重(ずじゅう)」と呼び、頭痛とは別の視点で原因を考え、整えていきます。
この記事では、
「ズーンと頭が重い」という感覚の正体を、中医学の視点から分かりやすく解説していきます。
2.「頭痛」と「頭重」は何が違うのか?
同じ「頭の不調」でも、感じ方が違えば原因も対処法もまったく変わります。
現代医学では頭の不調を一括りに「頭痛」と表現することが多いですが、中医学では痛みの質・重さ・停滞感をとても重視します。
●一般的に言われる「頭痛」
・ズキズキする
・締め付けられる
・刺すように痛む
・場所がはっきりしている
●中医学でいう「頭重」
・ズーンと重い
・ぼーっとする
・頭が沈むような感覚
・スッキリしない
・何かを被っている感じがする
頭重は「痛み」そのものよりも、重さ・濁り・停滞感が主役になります。
3.頭重に多くみられる「眩暈(めまい)」
頭重は、頭だけの問題ではなく、体全体のバランスの乱れが関係しています。
頭重の方の中には、
・フワッとする
・足元が不安定
・雲の上を歩くような感じ
といった回転性ではない眩暈を伴う方も少なくありません。
中医学ではこれは、体内に余分な「湿」や「痰」が停滞し、上部に影響している状態と考えます。
つまり頭重は、
「頭そのものが悪い」のではなく、体の中の巡りがうまくいっていないサインなのです。
4.頭重を引き起こす4つの代表的なタイプ
頭が重い原因は一つではありません。体質によって現れ方が変わります。
ここからは、臨床でよく見られる4つのタイプを紹介します。
① 風湿タイプ
〜天気に左右される頭重〜
「雨の日になると頭が重い」そんな方に多いタイプです。
・天気や気圧で悪化
・頭だけでなく体もだるい
・関節が重だるい
外から侵入した「風」と「湿」が体の上部に停滞し、頭の重さとして現れます。
② 湿熱タイプ
〜重さ+熱感〜
頭が重いのに、どこか熱っぽさを感じる場合は要注意です。
・頭が重く、のぼせる
・顔がほてる
・口が苦い、口臭が気になる
・イライラしやすい
湿が体内でこもり、熱を帯びた状態です。飲酒や脂っこい食事、睡眠不足が続く方に多くみられます。
③ 痰湿タイプ
〜モヤがかかったような頭〜
「頭にモヤがかかった感じ」が続く方は、このタイプかもしれません。
・ぼーっとする
・集中力が続かない
・めまいを伴いやすい
・胸や喉のつかえ感
体内の水分代謝がうまくいかず、不要物が頭に影響している状態です。
④ 脾気虚タイプ
〜疲れると頭が重い〜
疲労とともに頭が重くなる方は、消化吸収の弱りが関係しています。
・午後になると悪化
・疲れると頭が重い
・食後に眠くなる
・胃腸が弱い
中医学でいう「脾」の働きが低下すると、水分をうまく処理できず頭重が起こります。
5.なぜ鎮痛剤では改善しにくいのか?
頭重は「痛みを止める」だけでは解決しない不調です。
頭重の背景には、
・余分な水分
・消化機能の低下
・自律神経の乱れ
といった体質的な問題があります。
そのため、
一時的に痛みを抑える鎮痛剤では根本的な改善につながりにくいのです。
6.櫻花堂治療院ができること
櫻花堂治療院では、頭だけを診ることはありません。
・生活習慣
・食事内容
・睡眠
・お腹や筋肉の状態
これらを総合的に確認し、「なぜ頭に重さが出ているのか」を見極めます。
●鍼灸によるアプローチ
・余分な湿や痰をさばく
・脾胃の働きを高める
・自律神経を整える
●身体・筋肉へのアプローチ
・首・肩・背中の緊張緩和
・呼吸のしやすさを取り戻す
・血流・循環の改善
頭重は、
全身を整えることで初めて軽くなる症状です。
7.「いつもの頭痛」と決めつけないでください
もしあなたの頭の不調が、
・ズーンと重い
・スッキリしない
・天気や疲れで変わる
・薬が効きにくい
そんな特徴を持っているなら、それは「頭痛」ではなく「頭重」かもしれません。
「この頭の重さ、私の場合はどうなんだろう?」そう感じた方は、LINEからお気軽にご相談ください。症状を無理に我慢せず、一緒に整理していきましょう。
※ 本記事は中医学の鑑別理論をまとめた『中医症状鑑別診断学』に基づく考え方を、臨床経験を踏まえて分かりやすく解説しています。